郷土の教え 出水兵児修養の掟
いつもニコニコ元気よく山下大介です。
郷土には、大昔から先人が暮らしていて、
その厳しい自然や恵みの中で、大切にしてきた教えが育まれています。
他所の人にはちょっとピンとこないかもしれませんが、
その地の人の心には刺さる大切な教えです。
自分がどうなれば良いのか、大切な道しるべだと思います。
(薩摩の教えには、55歳になっても簡単にはできませんが。。。。とほほ)
薩摩郷土の教え・基本は、
①嘘をつくな(道徳心)②弱いものをいじめるな③議を言うな(行動力)
の3つですが、ここに勇気をもって海(黒潮)に乗り出していった
冒険心・国際力が入ります。その行動力をぼっけもんと称えます。
薩摩の大切な教えに子どもの頃から親しむ為に
・575のリズム(今ならラップ)にのせた島津いろは歌や
・出水兵児修養の掟があります。
毎日見ている出水兵児修養の掟を、少し現代意訳するとこんな感じ
嘘をつかず、利他の心を持ち、
素直な心で、礼儀正しく、
上にこびず下を大切にし、人を見捨てず、約束を守る
世話焼きで頼もしく、噂話や悪口は一切言わず、
どんな時も自分がしてはならないことはせず、
恐怖にも負けず、鉄の意思で、温和慈愛で、
物の哀れを知り、人の情けがある人に
私はなりたい。いや私はなる。(河島英五みたいw)
出水兵児修養掟
士は節義を嗜み申すべく候
節義の嗜み(たしなみ)と申すものは、
口に偽りを言わず
身に私を構えず
心すなおにして作法乱れず
礼儀正しくして
上にへつらわず
下をあなどらず
人の患難を見捨てず
己が約諾を違えず
甲斐かいしく、頼もしく
かりそめにも
下様の卑しき物語り悪口など
話の端にも出さず、
たとえ恥を知りて首はねらるるとも
己がなすまじき事をせず
死すべき場を一足も引かず
その心鉄石のごとく
また温和慈愛にして
ものの哀れを知り
人に情けあるを持って
節義の嗜み(たしなみ)と申すもの也